寺内町とはどんな町か
戦国時代、各地で民衆が自分たちの生活を守り発展させようとする力が盛り上がりました。なかでも、浄土真宗(一向宗)の寺院と信徒(門徒)である民衆が宗教的な意識で一体となって、一向宗徒として勢力を示し、地方の守護大名や領主から独立や特権を認めさせ、信仰と一向一揆の力で自治的なまちづくりが行われたところです。
寺院の境内の寺内町
寺院の周囲に町屋が建てられ、町家の外側を濠(堀)と土居(土塁)で囲まれ、町全体が広い意味での寺院の境内であるとの考えで寺内町と呼ばれました。
寺内町は一部日蓮宗でも見られますが、一般的には浄土真宗寺院を中核とするもので、浄土真宗の勢力が強い近畿、北陸、東海地方で数多く作られ、20余りが知られています。