久宝寺西口・東口道標

久宝寺西口・東口道標
平野から八尾へ通じる古い八尾街道は、一度久宝寺の町中を通って、八尾へ抜けた。西口から入ると道はすぐ家に突き当たるが、それを北に折れすぐ一つ目の通りを東へ行く。この通りを表町通りという。西口から表町通りへのおれ口のところに、文政8年11月建立の道標がある。「左、平野、大坂道」、「右、八尾地蔵、信貴山」とある。表町通りを東に突き当たると、そこでまたすぐ南に折れ、今度は東口を出て、八尾へ向かうことになる。この東口に折れるところにも道標がある。これは天明元年6月の建立で、文面は同じく「左、大坂、平野道」、「右、和州、信貴山、八尾地蔵尊道」となっている。寺内町では道路が突き当たったり、直角に曲がったりするが、これは戦国時代の城下町と共通する特徴である。

西口 道標

西口 道標

東口 道標

東口 道標